わたしが運営するアダルトサイト
わたしはアダルトサイトを運営しています。
2008年から運営し、2014年現在で月間PVが600万を超えて、そこそこのサイトに成長したのではないかと思います。
しかし、サイトが大きく成長して歓喜するより、落胆することが多かったのも事実です。
なぜなら、サイトが大きくなれば良くも悪くも注目が集まりやすく、アダルトサイト特有の問題が発生するリスクは高くなるからです。
特にわたしが困ったのはサーバーの問題・・・。
問題が発生するびにサーバを移行し、これまで3つほどサーバを乗り換えてきました。
最終的には「GMOのVPS」に落ち着いたのですが、そこに至るまでの経緯を書いてみたいと思います。
ある日突然、サイトが消えていたら・・・
アダルトサイトを作ったキッカケは「プログラミングの勉強をしたかったから」という、ありきたりなもだったと思います。
苦労しながらサイトを開設し、毎日コツコツと更新し続けて数年。
アクセス数は緩やかではありますが年々伸びていました。
手塩に掛けて大事に育ててきたサイト。
じわり、じわりと伸びゆくアクセス解析を見るのは、毎日の小さな幸せになっていたくらいです。
しかし悪夢が待っていました。
ある日突然、サイトが消えているのに気が付いたのです。
「え?なぜ・・・?」
頭が真っ白になり、震える手でサーバーの状況を確認するとすぐに原因が判明。
当時使ってたレンタルサーバ「さくらインターネット」ではアダルトサイトがNGで、強制退会させられたという、何とも痛ましい話でした。
「アダルトはNGです!何とかしないと退会ですよ!」というメールが何通も届いていましたが、当時のわたしはメールを見る習慣が無かったため、スルーしてしまっていたのです。
利用規約にもしっかりとアダルトNGと書いてあったのですが、まったく読んだことが無く・・・。
開設当初こそは「アダルトサイトを載せて大丈夫かな?」とビクビクしていましたが、特に何ごともなくサーバーは稼働し続けたため、大丈夫なものだと勘違いしていました。
数年の猶予があったのは、おそらくサイトへのアクセス数が増えてサーバーの負荷が増えたがために、「さくらインターネット」の方に見つかってしまっからだと思います。
アダルトOKのVPSサーバに乗り換え
「さくらインターネット」のサーバーが使えなくなった後、アダルトOKのサーバーを大急ぎで探しました。
そして行き着いたのがアナハイムのVPSサーバです。
アナハイムのVPSサーバは、料金が8400円と信じられないくらい高いですが、アダルトOKで転送量が無制限。
しかも専用サーバと同等のroot権限を持てるサーバーでした。
「さくらインターネット」などの通常の共有サーバだと、バッチ処理などの重い処理には制約がかかります。
処理を途中で止められたり、回数制限があったり。
しかしアナハイムに乗り換えてからは、バッチやスクレイピングなどの重い処理も取り入れることができ、サイトの利便性を高めることができました。
それが功を奏したのか、アクセス数は毎週のように伸びていき、毎日のようにサイトを見に来てくれる常連さんが爆発的に増えたのもこの時期です。
低スペックすぎたサーバーの代償
アナハイムに乗り換えてから、順調にアクセス数がを増やしていたのですが、予期せぬ問題が起きました。
アクセスが最も集まるピークタイムの22時過ぎになると、サーバーが激重になり、サイトを開くのに10秒以上かかるようになったのです。
こうなると常連さんも離れていってまい、これまで順調だったアクセス数が極端に減少していきました。
「これはイカン!」と原因を調査しますが、問題はとても単純。
サーバーが予想以上に低スペックだったのです。
わたしが運営するアダルトサイトは多くの画像を載せているため、最上級のプランで申し込んでおり、メモリ3GBと一部のスペックは申し分なかったのですが、CPUが1つだけだという致命的な問題がありました。
そのたった1つだけのCPUは、画像をレスポンスするファイルIOに全て使われてしまいます。
またネットワーク回線が、実際にはどのくらいの速度が出ているのかを調べてみると、1Mbpsという非常に低速なことが判明しました。
これらによって凄まじいまでの待ちプロセスが発生していたのです。
※ロードアベレージが20超え!
この頃は、毎日のようにサーバーの管理画面やログと睨めっこして、サーバーのチューニングを行っていました。
WEBサーバをApacheから高速なNginxに変更したり、サーバーの設定をアダルトサイト向けに極端に最適化させたり、ソースコードを高速化したり・・・。
ネットで情報を集め、考えつくことは全てためしました。
しかし、何をやってもサーバーの物理的なスペックが低すぎるという結論に行きつき、結局は問題を解決することができませんでした。
アナハイムのVPSはもうダメだ・・・。
そう思ったとき、次のサーバー選びが始まりました。
これまでの失敗を生かしたサーバー選び
アナハイムを選んだ時の反省点として、「アダルトOK」ということばかりを意識して、サーバーのスペックはメモリとHDDくらいしか気にしていませんでした。
しかしアダルトサイトは、多くのアクセスが集まりやすいため、CPUやネットワーク回線のスペックも重要です。
ほとんどのレンタルサーバー会社は、メモリとHDDのスペックばかりを強調しているため、CPUやネットワーク回線にまで気が回りませんでした。
何でも経験してみないと分からないものです・・・。
そこで次は、以下の点を満たすサーバを探すことにしました。
・アダルト可
・VPS
・月額2000円以下
・メモリ:1G以上
・HDD:100G以上
・CPU:2つ以上
・ネットワーク回線:10Mbps以上
そして行きついたのが「GMOのVPS」です。
・アダルト可
・VPS
・月額2000円以下 → 1000円ほど
・メモリ:1G以上 → 2G
・HDD:100G以上 → 100G
・CPU:2つ以上 → 3つ
・ネットワーク回線:10Mbps以上 → 100Mbps
上記の条件をすべて満たすのはもちろん、それ以上のスペックを叩きだしています。
アダルトサイトのVPSサーバーは、GMO一択の時代
日本のVPSは、ほとんどがアダルトNGで、アダルトOKのサーバーがとても数が少ないため、選択肢がほとんどありません。
※海外ではあるかもしれませんが英語がネックに・・・
※海外サーバーだとレスポンスも悪くなりますし・・・。
そのため日本国内でアダルトサイトを運営するには、「GMOクラウドVPS」一択という状況でした。
詳しくはアダルトVPSの比較表を見てください。
しかし「GMOクラウドVPS」は、かなりのハイスペックなパフォーマンスを叩きだしており、今のところ他サーバーに乗り換える予定はまったくありません(安いしね!)
22時以降のピークタイムであっても、レスポンスは1秒以内で、画像もサクサク表示されます。
サーバーが違うだけで、ここまでパフォーマンスが違うもんなんだ・・・、と良い経験になりました。
ほんと軽自動車とスポーツカーです(笑)
「GMOのVPS」は、使い始めて3年ほど経ちますがまったくと言っていいほど問題は起こっていません。
そして順調に増えているアクセス数を淡々とさばき続け、月間600万PVのアダルトサイトを支えてくれています。